ここでは私が医学部受験したときの、成績について載せます

一年目

医学部再受験を思い立ち勉強を始めることになった。私はもともと文系の出身だけど、何とかなるだろうと思って、センター数学をやってみたが、平方完成もすっかり忘れていて、始めた当時は100点中20点もなかった。かなりやばいと思ったのは、不等号にマイナスがかかると向きが逆になるとかいうことも全く忘れていたことだ。

勉強が全くできないうちから予備校にいっても、授業についていけるわけないし、一年目は近所の図書館でひたすら問題集を解いて基礎を確立することにした。

一年目に使った問題集は、数学は大学への数学一対一対応シリーズと黄チャートだった。化学は、化学入門、化学入門演習、化学標準問題精講。物理は、物理のエッセンスと物理教室。英語は、桐原の英頻、英文解釈のトレーニング、英語標準問題精講、英語長文問題精講などだった。これらの問題集をひたすら繰り返した。

今、振り返ってみると、当時最初から予備校に行かずに、黙々と自分のペースで勉強をやれたのは大変有意義であった。もしも一年目から予備校に入ってれば、自分のレベルには合っていない予備校の授業に忙殺され、基礎の確立が全く行えなかっただろう。実際に私の再受験仲間(三年目に私が予備校に行ったときできた仲間である)には、化学反応式もかけず、ベクトルの基礎も分からないうちから、王手予備校の医系クラスに入学した者がいたが、彼は一年間自分のレベルにあっていないハイレベルな授業の予習のみに時間を奪われ、基礎を確立できずに、結局一年たった後も、成績があまり変わらなかったらしい。

一年目に予備校の授業を受けなかったのは正解だったが、この年の模試を全く受けなかったのは、かなりの失敗だったと思う。失敗した思う理由を以下に3つほどあげる。

1、学力がいくらあっても、模試で必ずしもいい点が取れるとは限らない。

2、勉強の完成度が分からない。

3、次年度の予備校の特典を受けることができない。

1について

 模試にしても、本番の試験にしても、テストは時間が限られており、医学部の試験などは問題量に対し、与えられている時間が不足するように問題が作られていることが多い(これは東大の問題や、近年のセンター試験にも共通していえる)。  本番の試験では、あくまで合格点を取ればいいのであり(基本的に医学部であれば7割から8割前後)、問題のなかには見切りをつけ「切り捨てる」必要のある問題もある。基本的に見切りをつけるべき問題は、解こうと思えば解けるが、計算などで解くのに時間がかかりすぎる問題である。こういった問題は、数学、物理、化学の計算問題などによく見られる。  「切り捨てる」べき問題を見つけたら、その問題は後回しにし、先に時間がかからずに比較的に容易に解ける問題から解くのが本番でのセオリーである。化学で言えば、知識問題を先に解いてしまい、計算問題を後回しにするといった具合である(これはセンター化学、2次試験の化学でも同様である。)。  医学部に受かるためには、見切りをつけるべき問題を瞬時に判断し、その場で、テストの時間内に問題をどのように解いていくかというストラテジーをその場で決定する能力が必要不可欠なのである。  こういった能力は、学力コンテストやZ会などの難度が高い問題を家で解いて訓練をしても、決して養われることはなく、予備校の模擬試験や予備校のテストゼミなどを利用し、限られた時間内で問題を解いていかなくては、効率的に養われることはない。   私は一年目に模試を受けていなかったせいで、この能力が著しく欠いていた。時間さえかければ、模試の問題はほとんどすべてが自力で解けるのに、二年目の最初のうちはテストで思うように点がとれず、得点も安定していなかった。私は模試の結果が返ってくる毎に、前年に模試を受けておくべきだったと、非常に強く後悔をした覚えがある。  




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